自分のやりたいことを見つめ直したら、丸亀にたどり着きました

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2025年に東京から香川に移住して、新たな人生をスタートさせた須藤さん。今は丸亀市にあるホテルレオマの森でフロント業務を担当しています。
移住から8カ月を経た現在は、丸亀で働く日々を楽しみながら、休日には四国各地にドライブに出かけて体験の幅を広げているそうです。

須藤さんが移住や仕事探しの相談をしたのは、ワークサポートかがわ(香川県就職・移住支援センター)でした。ワークサポートかがわの就職コーディネーター 伊勢谷さんと移住コーディネーター 坂本さんとともに、仕事探しの経緯や丸亀市の魅力を伺いました。

左から就職コーディネーター 伊勢谷さん、須藤さん、移住コーディネーター 坂本さん

これまでに海外で12年間働き、日本では40都道府県を訪問するなど、さまざまな地域を経験してきた須藤さん。そんな須藤さんが移住の地として選んだのが香川県でした。その熱意は「ぶっちぎりで香川が好き」と断言するほど。

須藤さん:香川に住むという夢は10年以上前から抱いていました。実際にリゾートバイトをしながら1年ほど香川に住んでみたり、夫とともに3カ月ほど島巡りをしたこともありました。いろいろなステップを踏んで、やっぱり香川に住みたいという気持ちが沸々と湧き上がってきたんです。

ー どうしてそこまで香川県が気に入ったのでしょうか?

須藤さん:人があたたかくて、食べものがおいしい。手軽なうどんからファンシーなレストランまで揃っていて、古いものと新しいものとが融合しているところも活気があるなと感じました。日本で一番小さな県なのに、こんなにわくわくする、私にとって「秘密基地」のような場所なんです。

丸亀もおしゃれなオフィスがあり、これから劇場もできます。ちょっと行けば山や海もあって、まちも自然も楽しめることが魅力です。

須藤さんが移住に向けて本格的に動き出したのは 2025年の2月頃。最初は東京の窓口を通じて、オンラインや電話で移住の進め方や仕事探しについて相談を重ねました。

須藤さん:最初は滞在したことのある高松や直島で仕事を探しました。単純に高松が一番仕事が見つけやすいかなと思ったんです。

でも、ワークサポートかがわの方と話す中で、私が自然が好きということもあって、少し高松から離れて考えてみたらとアドバイスをいただきました。

アドバイスをもらった須藤さんは改めて自分がどんな仕事をしたいのか、香川県にどんな貢献ができるかを見つめ直しました。

最初は12年間海外で仕事をしてきた経験が日本の企業にどう評価されるかと不安に感じていたそうですが、その経験と英語力、そして人見知りをせず誰とでも会話ができるという強みを生かした仕事にチャレンジしてみようと、ポジティブに捉えるようになりました。

ワークサポートかがわ 伊勢谷さん:パートや契約社員など働き方にはいろいろありますが、須藤さんには家を購入したいという夢もあったので、正社員での就職を目指してサポートしました。正社員の方が住宅ローンや後々の生活の設計もしやすいからです。

私たちは、移住者一人一人のご希望や描いている未来を伺って、理想に近づくような職種を一緒に探しています。求人の中にそれにマッチする企業がなければ、新規開拓することもあります。

須藤さんは宿泊施設に勤めていた経歴があり、明るい雰囲気もお持ちでしたので、ファミリー層やインバウンドの方が訪れるようなホテルの仕事がよいのではと提案しました。

須藤さん:職種をホテルに絞って探したところ、ホテルレオマの森を見つけて、とても魅力的な仕事だと思いエントリーしました。
支配人とオンラインで面接したときに、自分が自然体で話すことができて、私のキャラクターが受け入れてもらえたと感じたんです。この会社で働きたいなと思いました。

その後、須藤さんは採用されて、現在はホテルレオマの森で週5日勤務しています。だんだんと任される仕事も増え、少しずつ自分の存在をアピールできているのではと実感しているのだとか。

須藤さんはホテル業界に就職をしましたが、丸亀市には、ほかにどんな働く場があるでしょうか。ワークサポートかがわのお2人に、丸亀市の企業の特徴をお聞きしました。

ワークサポートかがわ 伊勢谷さん:丸亀市は、農水産業、工業、商業、サービス業、観光業と幅広い産業があることが特徴です。「丸亀うちわ」や石垣に使われた「青木石」といった伝統産業も続いています。
幅広い産業の中でもとくに製造業が盛んで、化学メーカー、素材メーカー、造船会社、建設機械メーカーなど歴史ある上場企業の本社や工場が多いことも強みです。

これらの大手企業は経営が安定しており、地域で長く働き続けられる環境があります。企業規模が大きい分、職種の選択肢も幅広く、一人ひとりの希望や適性に応じた働き方を見つけやすいのも特長です。

丸亀市には独自の技術で全国で高いシェアを持つ中小企業も多く、移住や転職を機に新しいキャリアアップを築くこともできます。また、製造業だけでなく、商業や医療福祉の働く場も同程度の割合を占めていて、バランスのとれた産業構成となっています。この産業構成のバランスのよさも、自分に合った仕事を見つけやすいポイントでしょう。

では、須藤さんは丸亀市で働く魅力をどのように感じているのでしょうか。

須藤さん:職場から見える瀬戸内海の景色がすばらしくて、毎日「なんて贅沢な景色だろう」と思って仕事をしています。自宅から職場までは車で15分ほどですが、朝の通勤時間は紅葉や雪が積もる山並みに季節を感じなら運転しています。道もあまり渋滞しないので、私のような運転に慣れていないドライバーも安心です。

休みの日には季節の花を見に行ったり、少し足を伸ばして石鎚山まで山登りに行ったりもしています。仕事をがんばったら、次の休みの日はリフレッシュというように、丸亀で働きはじめてからはオンオフのメリハリのある生活ができています。大好きな自然が身近にあることも、丸亀市のお気に入りポイントです。

買いものは、JA 香川県の産直市「讃さん広場」がお気に入りで、そこで購入した地元の野菜や調味料で料理することが日課になっているのだとか。夏は冷蔵庫をいっぱいにするほどアスパラガスにはまり、冬はさまざまな種類の柑橘を食べ比べて楽しんでいるそう。いわゆる生活用品のチェーン店も揃っているから、不便はないと須藤さんは言います。

最後に、移住を考えている方へのアドバイスを伺ってみました。

須藤さん:まずは、自分のやりたいことを包み隠さず伝えてみてください。そうすれば、よいアドバイスやアイデアがもらえると思います。私も「香川が好きなんです。ここで一生懸命がんばります」と思いを伝えていたら、みなさんが応援してくれました。

今はたくさんの方に感謝していますし、感謝をこうして口に出して言えることも、移住を経験したからだと、うれしく思っています。

ワークサポートかがわ 坂本さん:一人ひとり考え方やご希望が違うので、丁寧にヒアリングをして、その方の描いている未来に近づけるように伴走しています。小さなことでも「こんなことをしたいんです」と言ってもらえると、それに向けて道も見えてくると思います。移住先のまちを見てみたいという方にはまち案内もしていますので、お気軽にご相談ください。

丸亀市で自分に合った仕事を見つけた須藤さん。移住は、住む場所を変えることではなく、「これからどう生きたいか」を選び直すことなのかもしれません。新しい一歩を踏み出す舞台が丸亀市にはきっとあります。